東京無地染

近藤良治

東京無地染は、基本的に単色の染めでありながら、重ね染めにより色合わせすることが特徴の伝統工芸品です。5 色(赤・黄・青・緑・黒)の染料の微妙な調合により、多彩な色に布を染め上げます。職人の手作業による高度な技術は、着物の反物をムラなく一様に美しく仕上げ、生地の素材、染めつける日の気温や湿度などにより、風合いや質感など、さまざまな印象に表現します。控えめで格調高さが特徴の無地染は、江戸文化として芽生え、今日まで広く多くの方に愛用されています。

略歴

1948年
東京深川生まれ
1971年
東洋大学卒業 近藤染工所(江東区深川清澄)入社 初代近藤由太郎
1973年
株式会社近藤染工設立
2002年
東京都優秀技能者(繊維・衣服関連)受賞
2002年〜2008年
東京都染色工業協同組合理事就任
2005年
東京都伝統工芸士に認定
2009年
東京都染色工業協同組合副理事に就任
2016年
東京都功労賞受賞
2018年
経済産業大臣指定伝統的工芸品に認定
2019年
蚕糸功労者表彰

現在、経済産業大臣指定伝統工芸士、東京都指定伝統工芸士、江東区無形文化財保持者

ものづくりについて

天然素材の白生地を希望の色に染め上げる「無地染」を一筋に、約50年。伝統技術と伝統技法を取り入れて、新商品の研究に日々挑戦しています。作られた染物は、初代由太郎の出身地(新潟県三島郡出雲崎町)が江戸時代後期の僧侶“良寛”の生誕の地であり、また、2代目の名前の一字が“良”であることから「良寛染」とも呼ばれています。

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